イスタンブールのぼったくりバーで22万払った話。

トルコ、イスタンブール

アジアと西洋の文化が入り交じるこの混沌とした街は、古代より旅人たちの高揚感を高めてきた。ブルーモスク、アヤソフィア博物館、トルコ風アイス・・・。魅力的なものが多すぎるぞ、トルコ!

 

その翌日、僕は大金を失っていました。(¥76,824 x 3)

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 このエントリでは、イスタンブール観光の話は飛ばして(もちろん、素晴らしい所だった!)この一連の騒動について書きたいと思う。

 

一日中トラムでイスタンブールを観光し、さあホテルへ帰ろうと最寄り駅で下車。運良くホテルはブルーモスクの近くだったので、夜のブルーモスクを見てから眠りにつこうと思いブルーモスク周辺をとぼとぼと歩いていました。

そこで外人に話しかけられる僕。

 

「写真撮ってくれないか?」

「オーケー!」

「ありがとう!日本人?観光かい?」

「そうだよ、あなたは?」

「俺はカタール人だよ!俺も観光なのさ!」

 

という感じで楽しく会話。どうやらカタール人らしく年も近かったので親近感が湧いた。10分ほど立ち話し、明日エジプトへ行くということを伝えると彼も今日がイスタンブール最後の滞在だという。

 

「最後の夜だし、飲もう!楽しもうぜ!」

「オーケー!いえーい!Beer!」

 

という感じでタクシーに乗り旧市街から新市街へ飲みに行くことになりました。

今思うと、ここでついていかなければよかった・・・。

 

新市街のタクシムという街は東京でいう渋谷。夜は色々な飲み屋がありネオンが輝いている。知り合いがやっているバーがあるとのことで、のこのこついていく僕。

看板が出ていない、地下のお店へ入る。今考えると相当怪しいよね。

 

席へ座りカタール人と話していて暫くすると、呼んでもないのに女の子が座ってくる。隣りに座ったのはキレイなロシア人。年は28ぐらいかな・・・・。そんで女の子も飲み始める。キャバクラみたいな感じ。

いやいや、呼んでないよ君。そもそも僕は日本人が好きなんだよ!!

怪しいので1杯飲んで、もう出ようとカタール人に言ったら、もうちょっといようと言われる。煙草買ってくると外に出ようとするも、店員が買ってきてくれる・・・。怪しい。仕方なくもう2杯付き合う。その間女の子たちガバガバ飲む・・・。

 

そして強めにもう出よう!!と言うとカタール人にしぶしぶOKと言われる。なんだこいつ!飲みたがりか!それにしても怪しいな〜5万とか持っていかれるのかな―嫌だなーとしか思っていなかった。

 

そして会計。12,000TL(リラ)。約45万円。

 

え??は???とマンガみたく伝票を二度見。え??1200TLの間違いだろ???と。

隣のカタール人に「ここはアブナイ、ボッタクリの店だ!払わないと殺される。俺も払うから割り勘しよう。」と言われる。

割り勘て。それでも22万ちょいじゃんか。なんだこいつ。と思ってはっとする。

 

あ、こいつグルなんだ・・・。

 

いやいやいや無理無理と言ってもきかない。そんな金ないよ!と言ったらATMへ行くぞと言われる。そして大男に釣れられ店の外のATMまで行く。幸い、僕のクレジットカードはキャッシング枠をつけていなかったので、ATMでキャッシュを下ろすことが出来なかった。これがデビットカードだったら危なかったのかなー。

 

なんで下ろせないんだ!!と怒鳴る大男。お、これは希望の光が見えたか・・・と思っていたらじゃあカードでいいと言われる。え???やっぱり払うんですか???

再度店に戻り、別室に連れて行かれる。いつの間にか周りには大男ばかりで、払わないと何されるかわからない状況。もう腹を決めましたよ。日本男児として、SAMURAIの末裔として男気を見せてやろうと変に勇気がでてきた。

 

そして目の前にはクレジットカード決済端末が何故か三台。そして2,000TL(上の画像の¥76,824)ずつ決済される。

 

あの時の、自分で暗証番号を押し、エンターボタンを押す時の虚しさを僕は忘れることが出来ない。気がつけばカタール人いないし。三回カードを切らされ、無事開放。長かった・・・。

 

絶望的になった僕は、現金20TLを握りしめタクシーに乗りホテルへ帰るのでした。

ベッドで横になり、「イスタンブール ぼったくりバー」で検索すると出てくる出てくる似たような事例が。どうやらカード会社への補償申請も現地の警察の被害届がないとダメらしい。とりあえず明日警察へ行ってみようかなあとぼんやりと考えているうちに眠ってしまったのでした。

 

次回は、取られたお金を取り返しに行こうと奮い立った、翌日のコトを書きます。